言葉にするって難しい
震災の被害の少ない自分は、自分の生活に追われているだけで、はたしてこれでいいのか。自分に出来ることは何か。電話の前で被災者の方の声に耳を傾け、心から寄り添っていこうと決めた。しかし電話の向こうにいる被災者の方々はすぐに言葉に出来ず、もがき苦しんでいたのだと思います。なんて身勝手な相談員だったと反省しています。予想をはるかに越えた現状、思いを聴かせていただくことは、尊いことで、大切にしたい事です。
(W・A)
悲しみとともに
過ぎし日に思いを馳せる。「あれは長女が小1 の時の出来事。あれは中3 の秋」「次女がまだこちら側にいた時の事」というふうにして。そして今、「震災前はよく行ってたんだけど、震災後はまだ行ってないなあ」というように、「震災前後」が加わった。震災で多くの人が大切な人を亡くし、悲しみの中にいる。人は悲しみとともに生きている。
一人ひとり抱える悲しみの形は、みんな違う。それに寄り添える相談員でありたいと思う。
(T・J)